リーダーズVOICE! マーケティング現場レポート最前線

Action

奥村 道明さん

所属企業
株)図書館流通センター
所属部署
広報
役職
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出身大学
慶應義塾大学大学院
文学研究科


松平さんのとある一日

07:00 起床
09:00 出社
新聞記事のクリッピング
11:00 プレスリリース作成、
広告出稿
広告入稿、HPのアップデート、各種印刷物作成など
12:00 昼食
14:00 午前の作業の続き
日や抱えている案件によって、スケジュールは流動的です。打ち合わせ等も随時入ります。
16:00 WEBでの情報収集
重要な情報は各関係者に連絡します。
18:00 退社

皆さんは図書館に本を売る仕事をご存知だろうか?

「図書館の本屋さん」を自称する図書館流通センターは、1979年出版界の総意によって、社団法人日本図書館協会事業部の業務を継承する形で設立。

現在は、全国の図書館で利用され、選書・発注・装備・納品に至るまでの一連の流れをシステム化した書籍の汎用データベース「TRC MARC」の作成を行い運営。

株式会社 図書館流通センター
http://http://www.trc.co.jp/

学生時代どのように過ごされておりましたか?

僕は子供の頃、親の仕事の都合でインドネシアやオーストリアの海外に住んでいました。

一人で過ごす事が多くテレビを見ても外国語、ラジオ聞いても外国語、そんな環境の中唯一日本語に触れる事が出来るのが、学校(日本人学校)の図書館から借りてきた本でした。だから、自然と本や図書館に親近感を
持っていきました。

日本に戻り、大学に進んでからはバンドをしたり毎日仲間と飲んだりして学生生活を謳歌していました。 そして友達が就職活動している中、僕はイタリアルネッサンスの絵画研究をする為に修士課程に進みました。

修士課程を終え、いざ卒業する時になり研究者になるかどうかずいぶん悩みましたが、研究者になるにはどうしてもハードルが高く、就職する事に決めたんです。

しかし、当時は就職大氷河期。現在とは違って第二新卒の制度がなくまた新卒に対する年齢制限等もありましたから、かなり難しいものとなると覚悟しました。


入社までの経緯を教えてください

就職活動を始めて、最初は本に携わる職業に就きたいと思い、出版社を探しました。なかなか厳しかったですね。

次に切り口を変えて、文系の修士課程を採ってくれる会社を探しました。
そんな時、このTRC(図書館流通センター)と出会いました。
大好きな本に携わるお仕事ですし、出版社よりはるかに書籍に触れる機会が多い。

また、小さいころから図書館に助けられてきましたから、 「ここだ!」と思い応募しました。

そんな自分の思いを受け取ってくれたんでしょうか、
面接の印象もよく入社させていただく事になったんです。



御社の事業についてお聞かせください

一般の方にはなじみがないと思いますが、80%以上の公共図書館でご利用いただいている書籍の汎用データベース「TRC MARC」の作成を行っています。

新刊が発行されるとすぐにシステムへ登録され、全国の図書館から弊社へいつでも発注する事が出来るようになります。

発注に必要な専用のポータルサイトや運営や、毎週発行しているカタログの発行も行っています。他には、指定管理者としてなど、図書館の運営受託業務も行っております。


図書館の運営とはどういった事を行うのですか?

カウンター業務のみを行っている図書館もありますが、指定管理者として受託している図書館ではスタッフの管理から蔵書管理システムの構築・管理までと図書館として成立するために必要な事をすべてを行っています。

また、民間が運営するわけですから営業時間の延長や、新刊図書の充実などのサービスの向上にも努力しています。指定管理者制度を導入した図書館の運営をするためには、官庁から委託を受けなければなりません。

その受託にあたってはコンペがあり、コンペに勝つには長年培ってきた弊社の経験とTRC MARCというシステムに加え、より良いサービスの提供が
キーポイントなってきます。

→コンペの相手はどのような企業なのですか?

様々な業種ですね。
人材派遣会社さんであったり、ビルのメンテナンスを行う会社さんであったりします。最近では、通信会社さんも参加されています。

そんな中いかに図書館専門企業としての弊社の強みを出していけるかが、
今後の弊社の課題になってきますね。


[同社が運営する桑名市立中央図書館]


広報の業務内容について教えてください

業界にむけた告知、広報活動をおこなっていますが、一般の来館者にむけてイベント等で図書館をPRする活動もしています。

たとえば、今年で10回目になる「図書館を使った“調べる”学習賞コンクール」というコンクールを行っています。

“未来の図書館の利用者は現在の子供たち”とのコンセプトから、図書館を子供たちに身近に感じ、そして使い続けて行って貰うための広報活動を意識して実施しています。

また、業界向けにはなりますが、今年で9回目になります
図書館総合展というEXPOに出展も行っています。

今後の展開について教えてください

展開というよりは問題点の解決がメインとなります。

一番は、官庁に対する弊社のブランディング強化です。
TRCという名前にさらに「安心」という付加価値をつけて行きたいと考えています。図書館の運営に関しては、スタッフの安定雇用、図書館という特殊な運営下で発生する様々な問題に対する対策のマニュアル強化だと思います。

そして何よりも、システムを含めた図書館としてのサービスの向上が課題と考えています。



最後に何か学生へのメッセージをお願いします。

新しいものに興味を持ってもらいたいですね。

僕の学生時代にはもちろんこのLippleのような便利なSNSサイトはありませんでしたから。 だから、今の若い人には、いいもの、便利なものをいっぱい使って我々に教えて欲しいですね。

Webに限らず他にもいっぱいあると思います。そして、世の中をさらに便利に、楽しく出来るものを作る人間になってください。

インタビュー後記

写真

横浜国立大学 経営学部4年 佐藤淳

奥村さんはとても親切にお話して下さる方で、楽しくインタビューすることが出来ました!

身近にありながらも、運営サイドのことは何も知らなかった図書館という施設の裏舞台のお話は非常に興味深かったです!

そして、なんと図書館の本の検索データベースのほとんどはTRC様が提供しているとのことでした。他にも新しく発売される莫大な数の本を図書館に流通させていく仕組みを作っていたり、最近は図書館の運営自体にも参入されているということで、図書館を利用した際にはどこかでTRC様にお世話になっていることは間違いないはずです!

今後図書館に行くときは、TRC様にひっそりと感謝しつつ利用させて頂きたいと思います!