リーダーズVOICE! マーケティング現場レポート最前線

Action

澤田 健さん

所属企業
日本電波塔株式会社
所属部署
営業企画室 
役職
副主事
出身大学
國學院大學 文学部


澤田さんのとある一日

05:00 起床
06:00 出社
07:00 撮影立会い
08:00 朝食
09:00 メールチェック
10:00 打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 取材対応
14:00 外出・打ち合わせ
19:00 イベント立会い
23:00 事務処理
24:00 帰宅
02:00 就寝

誰もが知っている東京のシンボル「東京タワー」実は総合電波塔としての役割も果たしている。

今回のインタビューでは観光施設としての「東京タワー」に着目をした。
そこで集客につなげられるような企画、広報を担当されている澤田さんにお話を伺いました。

日本電波塔株式会社

http://www.tokyotower.co.jp/333/

学生時代どのように過ごされておりましたか?

大学時代、勉強はもちろんでしたが、学校の後は居酒屋や飲食店でアルバイトをしていました。

性格的には明るいタイプで人と話すこと、接することが好きでしたね。
当時の思い出といえばよく大学の屋上で本を読んでいました。
そこから東京タワーが見えていたんですよね。


その頃から東京タワーが好きだったのですか?

それが、私はもともと東京生まれなんですが、東京タワーは身近な存在すぎて なかなか行く機会がなかったんですよね。

でも遠くから眺めていると、何だかホッとするような、暖かみを感じる・・・そんな印象を受けていました。

就職について色々調べていた時、自分がこれまでしてきた接客の感覚も生かせればと考えていたんです。
私の中で、東京タワーってたくさんの人が集まる場所でにぎやかな雰囲気で、何より楽しそうだなって思ったんです



[ご存知、展望台からの景色は圧倒されます!すごい・・・。]


それをきっかけに入社されたのですね?

そうですね。 自分の性格にはそういう環境が合っているような気がしていましたから。
入社直後は営業課に配属となり、都内近郊の幼稚園や養護施設、旅行業者への営業をしていました。東北や山陰など、地方への出張も経験しました。

営業として働く中で東京タワーへの愛着も一層湧いてくるようになり、次第に「より多くの人が訪れる場所にしたい」と思うようになったんです。
ちょうどそんな頃、偶然営業企画室に異動になったんです。

→なるほど、そこから東京タワーのマーケティングに携わるようになられたのですね。

そうですね。


東京タワーのマーケティングについて教えてください

私はまず東京タワーのイメージを変えることが大事だと考えました。

『東京タワー』=外観のライトアップを見て楽しむ・・・ではなくて、
「実際に足を運んでみたい」と感じてもらうには何をすべきか?遠方からいらっしゃるお客様も大切ですが、近郊のお客様の集客を増やすためにはどうしたら良いか?それが最大の課題でしたね。

もちろん、全てをただ真新しいものに変えてしまえばいいというわけではありません。お客様には、それぞれの「東京タワーへの想い」が存在します。 過去49年間の歴史、趣のある姿から生まれる、タワーへの想いを壊すことなく現代の新しい感覚と共存させていくというのも重要なポイントで、そこがとても難しい部分でもありましたね。プロモーションをすすめる上でイメージ戦略はとても重要ですから。


[それぞれに、それぞれの想いがある。それを大切にしたい]


具体的にはどのようなプロモーションをされたのですか?

ハード面では、2002年と2005年に大幅なリニューアルを施しました。
展望台だけでなく、タワー内のテナント、お土産屋、フードコートを幅広いお客様が利用できるようにし、ソフト面の強化として東京タワーのイメージを変化させる為のイベントを企画しました。

具体的には毎週展望台で開催されるライヴや、季節行事(七夕、クリスマスなど)の打ち出しなど、「常に情報を発信する東京タワー」を意識し、パブリシティへの露出戦略を強化しました。

また、ホームページのWebコンテンツを充実させ、特にイベント情報を頻繁に更新しています。

私たちは企画から運営までを行っているので、イベントの時などは本当に大変です。会社に泊まって徹夜ということも多いですから。それでも一からそれぞれの力でつくり上げてきたものが、集客の増加につながった時に味わえるあの達成感はたまらないんですよね

そこに、この仕事のやりがいを感じることができるんですよ。


今後はどういったプロモーションをお考えですか?

気軽にフラッと足を向けられる、そんな感覚を抱いていただけるようにしていきたいですね。

もちろん広告での露出も大切ですが、今まで通り広報としてのプロモーションにも重点を置く予定です。イメージ戦略とPRの成果として、最近では、東京近郊の個人客が増加しています。

東京タワーは2008年12月23日で開業50周年を迎えることになりました。
今は通常のイベントに加え、来年の記念行事や、周年イベントの実施に向けて企画を練っている段階です。


最後に何か学生へのメッセージをお願いします。

私が大学生の頃、「この仕事に就きたい!」という明確なビジョンはあまりありませんでした(笑)。 でも実際、そういう考えを持つことってなかなか難しかったりするんですよね。

だから私は少しでも興味が湧いたもの一つ一つを深堀していくことにしました。広い視野で周りを見ていると、自然な流れで目の前に広い選択肢が見えてくるんだと思いますよ。

常に新しいものを発信できるよう、固定観念にとらわれず、柔軟性を持った姿勢はとても大切ですね。特に企画、提案などの仕事には不可欠です。
私自身もそういった姿勢で今後も取り組んでいきたいと思います。

インタビュー後記

写真

明治学院大学 京極一樹

「今の姿があるのは、たくさんの人たちに支えられてきたからこそ」 そう語る澤田さんはとても輝いていた。

東京タワーを見ているとなぜだか感じる暖かさ・・・安心感・・・
それは、現在までに積み重ねられてきた歴史の重みから表れているものだということが澤田さん話の随所から伺い知ることができた。

懐かしいモニュメントでもある東京タワーが現在でも人々から愛され続けているのは、その雰囲気の中に新しい時代の風を取り込む提案をし続けている彼らの存在があるからなのだろう。

実際、私も足を運んでみようと思う。今までとはまた違った視点から見ることができるような気がする。
時代に合わせて進化していくこれからの東京タワーも非常に楽しみである。