リーダーズVOICE! マーケティング現場レポート最前線

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田中 幸男さん

所属企業
株式会社 日本能率協会マネジメントセンター
所属部署
BT制作・開発本部 開発第1部
役職
マネージャ
出身大学
法政大学 文学部


田中さんの一日

05:00 起床 朝食
08:00 出社 メールチェック
09:00 本日のTODOチェック
10:00 企画会社ミーティング
11:00 開発グループミーティング
13:00 ヒアリング
市場調査・店舗バイヤー・売り場担当ヒアリング
17:00 新商品検討会議
19:00 販売データ分析
21:00 退社
22:00 帰宅
24:30 就寝

人づくりを使命とし、人材育成支援・ビジネスツール・出版の3事業を柱とする歴史ある企業。

今回はその中でも圧倒的なシェアを誇っている「能率手帳」で有名なビジネスツール事業で企画開発に携わっている田中様にお話を伺いました。

株式会社 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.jmam.co.jp/

どのような子供時代を過ごされていたのでしょうか?

私は長野の田舎町で生まれ、高校までをそこで過ごしました。

とにかく活発に遊び回っていましたね。
野山を駆け巡り、冬は裏山でスキーなど・・・幼少時代はそんな風に過ごしていました。

また一方で物心ついた頃から本を読むことが多く、中でも「夏目漱石」の作品が親しみやすくて好きでしたね。
当時は深く考えていませんでしたが、「自分の考え方を分かりやすく表現できる」という点に惹かれていたのだと思います。 今でも企画に行き詰ったり、悩んだりした時には読み返すこともあるんですよ(笑)

→大学時代はいかがでしたか?

私は大学入学と同時に東京に上京してきたんですが、何かを表現するという仕事に興味があったため、雑誌社で編集のアルバイトを4年間させていただきました。
編集の仕事では取材訪問や原稿執筆などでとても忙しく、徹夜が続くことも多かったです。そういえば「手帳」を持ち歩くようになったのもこの時期ですね。 取材日程やインタビュー内容などを書き込むためには必須のツールでしたから・・・。


入社を決められたポイントは何だったのでしょうか?

大学時代に編集の仕事を経験する中で、よりダイレクトに「ものづくり」に携わりたいという気持ちが強くなっていったんですよね。

そして、当時「商品開発職」を募集していた弊社へ入社することを決めました。全く新しい職種だったので不安感もありましたが、アルバイト時代に必須ツールとなっていた手帳に関われると思うと期待感も強かったですね。





過去に手がけられたプロジェクトについて教えてください

入社3年目頃に新商品を開発するというチームに配属されました。

その当時、欧米の方で利用者が多かった高級ノートの日本版を開発するというプロジェクトで、企画開発・製造・販売に至るまでの全プロセスを経験することができたんです。(レポートパッド「infoPAD」)

ただ当時はそれまでにやってきた仕事柄もあり、自分の主観を表現するというような考え方が強かったため、企画した内容が消費者側に受け入れにくいものになっていました

「そういえば、この頃は出来上がった商品サンプルを説明しに行っても、全く話を聞いてもらえないということもありましたね・・・(笑)」

だけど諦めずにバイヤーや店舗の方々の所に何度も訪問して、彼らの意見を少しずつ商品に反映させるということを繰り返すうちに、だんだんと話を聞いてくれるようになりました
試行錯誤しながら何とか形にすることが出来たときには、今までに感じたことの無い充実感で一杯でしたよ。

→なるほど、ターニングポイントですね。

そうですね。

新人時代のこの経験があったからこそ、商品開発に顧客視点を取り入れることの大切さを実感することができたのだと思います。

開発で重要なのはお客様との接点を持ち、そこから汲み上げられたニーズに応えられるようなものをつくりだし、商品化していくという事なんだなぁと感じました。
短期間でやらなければならないことなど、苦労したこともありましたが、この時に経験したことがあったからこそ今の自分があるのだと思います。おかげで入社から現在までの10年以上もの間、商品企画、新規事業の立ち上げという分野に多数携わってこられたのだと思いますね。


プロモーション戦略について教えてください

弊社では法人、個人向けに商品を提案していてそれぞれに営業活動を行っています。

特に個人向けに関しては競合他社と差別化を図る意味でも、広告というよりは広報活動(PRマーケティング)を重点的に行っていきたいと考えています。

最近の取り組みとしては、昨年より12月1日を「手帳の日」として記念日登録をしました。今年はそのPR企画を色々と検討しているんですよ。 手帳は単なる時間管理のツールではなく、使う人の人生を映し出す鏡のようなものだと思います。

そういった意味では個々人の思い入れがとても強い商品ですので、プロモーション戦略についても流行のみ伝えるのではなく、信頼性を高めていくことを重要視しております。


[流行より信頼性を追求したシステム手帳の数々]


今後の展開はどのようにお考えですか?

弊社は同じ業界の中でも歴史は長く、知名度も高い。
私達はそれも1つの財産だと考えているんですよ。

これから私達が世の中にアピールしていきたいのは手帳本体の機能だけではないんです。 例えば自分の予定の他に、起こした行動や思ったことを書いておくことで、後から自身をふり返ることができたり、そこから本当にやりたいことを見つけ出したりもできるんですよね。

日常の単なるツールとしてではなく、「手帳を最大限に活用して人生を豊かに!」という考え方も提案していけたらいいですね。



最後に何か学生へのメッセージをお願いします。

きっと今皆さんが経験されていることは、必ず将来の肥やしになると思うんですよ。 未来のことばかりをフォーカスしすぎてしまうと、なかなか現実的な目標って見えてこなかったりしますよね。

普段やっている何気ないことを手帳に書き留めておくと、自分の行動をふり返り、見つめ直すきっかけにもなると思うんです。
実際、私自身もそういう経験をしてきましたからね。 まず大切なのは、それを続けていこうという気持ちなのではないでしょうか。 そうすることで明日自分が何をすべきかが明確にもなり、自身の成長にもなるんだと思いますよ。

インタビュー後記

写真

横浜国立大学4年 経営学部 佐藤 淳

汐留駅から直結のビルの24階にあるオフィス!
東京の町並みを一望出来るその景色に思わず見とれてしまいました!

そんな中インタビューはスタート。田中様は本当に手帳に対しての情熱を持っている方で、いつもなんとなく使っていた手帳というものに込められた様々な想いを聞くことが出来、なんだか急に手帳が尊いもののように思えました(笑)
その細かなこだわりこそがここまで能率手帳に人気が集まる理由なのでしょう。

また、手帳の有効な使い方として、手帳に今日の出来事、考えを書きためていき、後にそれを見て人生を見つめ直す機会を作るという話が非常に印象的でした。日記を毎日つけようと思うと三日坊主で終わってしまう自分でしたが、毎日ふと考えたことを手帳に書き込むことくらいなら出来るだろうと、早速家に帰る途中の電車の中で本日のインタビューのことを書き込みました!
つい夢中になって時間をオーバーしてしまいましたが、本当に丁寧に熱心に語って頂きありがとうございました!