梶原 治樹さん
| 所属企業 |
| 株式会社 扶桑社 |
| 所属部署 |
| デジタル事業推進チーム チームリーダー 兼 経営企画チーム |
| 出身大学 |
| 早稲田大学 政治経済学部(97年卒) |
梶原さんのとある水曜日
| 06:00 |
Webやメールのチェック、読書、朝食など |
| ※プライベートの時間は頭がスッキリした朝の時間帯に持つようにしています。個人ブログなども大抵朝に執筆することが多いです。 |
| 10:00 |
会議 |
| 媒体プロジェクトチームとの定例会議。研究所のメンバーからの進捗報告を受ける 〜12:00 |
| 15:00 |
企画書の作成等社内業務 |
| ※企画書、経営管理資料、その他社外レポートなど、資料作成の仕事が中心で、ちょっと油断すると宿題がいつのまにか山積みに・・・!? |
| 17:00 |
営業部門とのミーティングなど |
| ※どちらかというと、突発的な社内ミーティングに駆り出されることが多く、予定が流動的になります。 |
| 18:30 |
セミナー出席 |
| ※自分自身も出版流通に関する勉強会を定期的に主催しており、その他セミナーや講演会にはなるべく顔を出すようにしています。 |
| 21:00 |
懇親会 |
| ※なるべく知らない人と会ってコミュニケーションを取るように努めています。なんだかんだ言って、飲み会での話が企画になることが多いですから。 |
大学時代はどのように過ごしていましたか?
大学時代は、子供の頃から落語やお笑いが好きだったということもあって、寄席演芸研究会に入り、友人とお笑いコンビを組んでたんです(笑)。
それもきちんと芸能プロダクションに所属をし、大学対抗のお笑い大会などにも出場していました。
当時はプロのお笑い芸人を目指していたんですか?
そういうわけではなかったんです。あがり性でアドリブに弱いということもありましたし。
もともと私は、学校でいうと、生徒会長タイプよりも、副会長タイプというか・・・誰かをより良く見せるためのサポート役のほうが向いていると自分でも思っていました。
あまり自分自身が芸人になるということは考えていませんでしたね。
だからコンビを組んだ時もツッコミを担当していたんです。
ツッコミって、相方のボケをより面白く、魅力的に磨き上げる役割だと思うんですよ。
『0から1を生むのがボケ、その1を1.2や1.5以上にするのがツッコミ』というのが私の当時確立していた定義なんですけど。
そんなツッコミ役の梶原さんが、なぜ出版業界に?
お笑いもそうですし、アルバイトで塾の講師をしていたのもそうなんですが、『世の中の人に面白いものを伝えること』に興味を持っていたんです。
ですので、就職活動においても、出版、教育関係を中心に回りました。
その中で弊社を選んだ理由は、フジテレビジョンの出版部門ということもあり、他の出版社よりも普段本を読まない人に対して『本を読むきっかけづくり』ができそうな気がしたんです。
でも私は本の編集よりも、本を売る側の仕事がしたかったんです。
同じ業界を目指している人たちの中では珍しいタイプですよね。
これまではどんなお仕事をされてきましたか?
入社して宣伝部に配属になり、TVCMや電車の中吊り広告など手がけていました。
すべてが初めての経験でしたから戸惑うことも多々ありましたね。
その後『週刊SPA!』の編集部に異動になり締め切り前は徹夜が続いたこともあります。
自分がつくりたいものイメージがはっきりしていないとアイディアも生まれてこないですし、つくづく表現することの難しさを感じました。
そんな環境で仕事をこなしていくうちに次第に自信もつき、やり遂げた時の満足感も感じるようになりました。
自分の中での引き出しも自然と増え、力もつけていくことができたのだと思います。
そして、その経験は後の販売部でとても生かすことができましたね。
販売部では具体的にどういったお仕事を?
簡単に説明すると、書店さんなど回って、本や雑誌の販売促進やPR活動をする部署ですね。
書籍となってできあがった本をどうやって世間へ浸透させていくかを考え、実行するということがメインになります。
『東京タワー』という書籍はご存知ですか?
あの本が発売される時、著者のリリー・フランキーさんも担当編集者も、マスコミ各社や書店を回って、本のPRに走り回っていました。
そこで、販売担当の私たちは、事前に多くの書店さんに見本を配って「是非読んでください。感想を書いた手書きPOPを作って下さい」という営業活動をしたんです。
書店員さんは忙しいから、すべての本に目を通すことができません。でも、『東京タワー』の場合は、さまざまな書店員さんから「感動した」「ぜひ売りたい」という声が続々と届いたんです。
書店がオススメの本を投票で決める「本屋大賞」をおかげさまで受賞することができたのも、最初の地道な活動があったからではないかと自負しています。
『東京タワー』に限らず、自分達が手がけたものが結果として表れると感無量といった感じですよね。

[「2006本屋大賞」受賞!映画やドラマ、舞台にもなりました。]
PRや販促で大変な点はありますか?
時代背景や本の内容によって、読者ターゲットも効果的なPRの仕方も大きく変わってきます。
それぞれに合ったやり方を見出して売るための企画を作るというのは難しくて、思ったより結果が出なかったということもあります。
でも、失敗してもそれも1つの経験として次に活かせたらいいと思うんです。
この仕事を通して「本を理想的な形で世の中に広げていきたい!」という気持ちがより強くなりましたね。
なるほど。そういった経緯で現在に至っていらっしゃるんですね?
はい。現在は会社全体での企業戦略、Webなどのデジタルメディア戦略などの立案に携わっています。
現代のデジタル社会の中で、紙の出版とWebなどのメディアをより効果的にうまく融合させていかなければならないと考えています。
Web上でのPRや、ブロガーに着目をしたブログマーケティングなどは既に行っていますが、今後は既存の紙メディアとWebメディアをうまく融合させたまったく新しい雑誌や本を考えていきたいですね。
学生へのメッセージをお願い致します。
1つのことを極めるってなかなかできないことではあると思いますが、そこから学べることって多いんじゃないでしょうか。
学生である今しかできないこと、学生にしかできない時間の使い方があると思うんです。それが社会にでたとき、必ず自分のためになってかえってくるんだと思いますよ。
背伸びをして大人のフリをするのではなく、今目の前にあるものに一生懸命取り組むということも大切なんだと私は思います。
インタビュー後記
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明治学院大学 京極一樹
初めての取材、インタビューということもあり、とても緊張しました!!!
私自身、3年ということで、就活をこれからする身としましては、知らないことなど多くを学べたので、とても貴重な体験を出来たと思います。
出版業界も私の興味のある業界の一つだったのでよかったです。
出版業界というのは世の中の話題性の高いものをいち早く取り入れ、広めていくトレンド発信の先駆者的存在なのだと感じました。
そんな緊張感あふれる現場で勤務されている梶原さんは、とてもいきいきとされていて、仕事に対しての情熱も強く、とても素敵な方でした。
また、柔らかな物腰でとても雰囲気の良い方でもありインタビューもすごく楽しかったです。
業界で実際にお仕事をなさっている方とゆっくりお話をお伺いする機会は今まであまりなかったのですが、これを機に、こういった機会を増やせたらいいなと思いました。
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フジサンケイグループの出版社として『ESSE』、『週刊SPA!』、『LUCi』など人気の雑誌、書籍を数多く刊行。
あの『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』も発売されており、多くの学生から注目されている企業でもある。
今回は扶桑社の経営戦略部門で働いていらっしゃる梶原様にお話をお伺いしました。
株式会社 扶桑社
http://www.fusosha.co.jp/