リーダーズVOICE! マーケティング現場レポート最前線

Action

矢野 敦子さん

所属企業
日立電子サービス株式会社
所属部署
社長室広報グループ
役職
部長代理
出身大学
津田塾大学 国際関係学科


矢野さんのとある一日

05:30 起床→娘のお弁当作り
06:50 自宅出発
通勤電車で日経新聞チェック
08:00 会社に到着→新聞チェック・メールチェック
09:00 朝礼・スケジュールチェック
10:00 PR会議
12:00 昼食
13:00 雑誌取材対応
16:00 新聞取材打ち合わせ 
17:00 来客
18:30 丸の内女性広報塾参加
22:00 買い物をして帰宅
22:30 夕食
23:00 家事・翌朝の準備
00:00 お風呂
01:00 就寝

情報化社会が発展する中で、ビジネスや社会のライフラインとしても重要な位置づけとなっている情報産業界。

DENSAはITライフサイクルをトータルかつ、ワンストップ支え、真の統合サポートサービスを展開している企業である。

これまでの企業成長があったのは、つねにひたむき・純粋に、お客様の立場で考え行動しているからこそに違いない。

今後もこれまでにない統合サポートサービスの領域を拓いていくような積極的な姿勢を持った企業像を感じた。

日立電子サービス株式会社

http://www.hitachi-densa.co.jp/

昔の矢野様はどういう少女だったんですか?

幼い頃は体が弱く、先生に「学校に来ないから成績がつけられない」と言われるようなひ弱な子供でした。

それが高校の部活動で始めたテニスをきっかけに、変わったんです。 性格も明るくなりましたし、体も鍛えられてとても行動的にもなりました。 大学時代もテニスサークルに所属をし、部長を務めました。

「男性と協同して対等に力を発揮できる女性の育成」ということに力を入れている校風で、周りの友達からの影響もすごく受けました。
女子大でしたから何をするにしてもすべて女性が前に立っていくしかないこともあり、自分の考えや主体性を持って行動するということが自然に意識づいていきましたね。

その頃から「自立した女性像」に強い憧れを持っていました。


でも、矢野様のような考えの女性は当時、まだ少なかったのではないですか?

23年も前のことですしね(笑)。
現在は男女雇用均等法なども制定され、女性の社会進出に関しては国や企業も積極的になりましたが、当時はまだそういったことも浸透していませんでしたから、就職活動では苦労をしました。

私は会社を選ぶ際、「ずっと長く働いていけそうな会社」ということを重要視して、男女に差のない外資系企業や、女性活用の制度が整った会社ばかり見ていたのですが、結局その当時は何一つなかったDENSAを選んだのですから不思議です。

DENSAには人を大切にする暖かい雰囲気があったんです。「この会社なら働き続けていけるかもしれない」と感じて入社を決めました。社風に惹かれたということでしょうか。


[お客様のシステムの快適な利用環境の実現を支えるソリューションサポートセンタ]


入社されてこれまでの経緯を教えてください。

入社から約5年は人事課での業務に携わっていました。ミスの許されない厳しい職場で、学生から社会人になったばかりでもあり、そこで様々な社会人としての基本を身に付けることができた気がしますね。

その後、海外技術部という部署に異動になり、社員が海外拠点へ出向する際の手続きや、語学教育のサポート、マニュアルの翻訳などをしていました。

ちょうど海外技術部に異動になったばかりの頃、出産をして育児休職制度を利用しました。




家庭と仕事の両立は大変だとは思うのですが、周りからのサポートもあったんですか?

そうですね。結婚や出産をしても仕事は続けたいと考えていましたから、当時法律で決められた産後8週で会社復帰するつもりでした。

ところが、ちょうど私の妊娠中に育児休職制度ができ、そのまま1年の休職に入ることができたんです。娘が1歳になるまで、しっかり向き合うことができました。

やはり家庭と仕事の両立はなかなか難しいことなのかもしれませんが、私の場合は復帰後も周りの方々の気遣いや協力もあり、両立をしていくことができていたんだと思います。

今では様々な制度ができて、育児に限らず社員が働きやすい環境が整っています。お母さん社員も随分増えました。



では海外技術部の後、現在の広報に異動になったんですか?

同じ社長室ですが、その前に2年間役員秘書を務めました。そのときから広報業務のサポートはしていて、その業務内容に面白みを感じていたんです。
その後正式に、広報配属になり、現在に至ります。

マスコミ、メディアの取材対応のほかに、社外WEBページの管理、社内報(24ページ月刊)、やお客様向け広報誌(16ページ年3回)の制作等をおこなっています。

DENSAの拠点は全国に320、海外には11とかなり広い範囲で散らばっているので、企業全体の一体化を図るという意味でも情報伝達ツールや社内のコミュニケーション広場として「社内報」は重要な役割を担っています。



業務上のやりがいはどういったところで感じていますか?

少人数で広報のすべての業務を行っていますからスタッフは皆忙しく、私も実際にカメラを持って全国を取材で飛び回ったりもしています。 色々な場所に行き、社内、社外の人を含めてたくさんの人と話す機会がとにかく多いので本当に楽しいですよ。

人の話しを聞くことで、勉強できたりすることもありますし、良い経験にもなりますね。

今後の方向性としては新聞や広告などの媒体を使って社名認知度をあげていきたいと考えています。

これまで当社はあまりPR活動を行っていませんでしたが、今後積極的に露出していくことで、ITで困った時に「DENSA」という存在が頭に浮かぶようにしていきたいのです。



[お客さまのシステム全系を24時間365日リモートで監視]


御社の特徴的な部分はどういったところがありますか?

モノを作る企業ではありませんから、「人こそ財産」というポリシーを持っています。

DENSAでは「人材」を「人財」と表現をして技術力と人間力、双方の育成に非常に力を入れて取り組んでいます。

まず技術系の新入社員は、入社から8ヶ月間(1200時間)、社内の「コンピュータシステム技術学校(通称:コ学)」でコンピューターの基礎から、社会人としての常識までを学びます。

もちろん新人以外の教育体制やインフラも充実していて、社員の教育にそれだけの期間と時間、お金を費やす企業はなかなかないと思いますよ。

コ学で一緒に勉強した同期同士は本当に仲良しで、卒業後に全国のバラバラの部署に配属されてもお互いに助け合っています。 個々にスキルやキャリアがあるだけでは仲間意識、信頼関係は生まれてきませんよね。 私もこれまで随分同期に助けられて仕事をしてきました。

これまで当社が成長してきた背景には「お客様第一主義」という企業自体の姿勢、技術スキル、豊かな人間性、ヒューマンスキルに重点を置いた社員育成を伝承し続けてきたことがあると思います。



学生に向けてメッセージをお願いします。

就職活動のときには、どうしても条件とか職種とかに目が行くでしょうが、その企業のめざすものや社風が自分に合っているか、さらにその企業に対して、自分がどう貢献できるか?を考えてみると分かりやすいかもしれませんね。

社会人になったら、目先の小さな損得に惑わされずに何にでもチャレンジすることをオススメします。 短いレンジではなく、視野も広く持って、自分がどういった方向性を目指したいか、楽しく自分を生かせる環境はどこなのかをゆっくり見出していけば良いのではないでしょうか。

10年、20年と仕事を続ける中で、全く関係ないと思われた経験や人脈に意外なところで助けられたりするものだと、最近しみじみ感じています。

私は以前上司から、「作業ではなく仕事をしなさい」と言われたことがあります。

それはどういう意味かというと、与えられた業務だけを流れで行っていくのは「作業」、先のことや意味などを考えながら主体的に行うのは「仕事」だということなんです。

「仕事」をした3年間と、「作業」をした3年間で自分に残るものは全く、中身の濃さが変わってきます。ぜひ将来、「仕事」のできるステキな社会人になってください。

インタビュー後記

写真

東京大学3年 文科?類 津山まどか

今回取材をさせていただいた応接室は、三田のオフィス街にある大きくて綺麗なビルの1階にありました。素敵なオフィスで憧れてしまいました。  

広報の矢野さんは、結婚・出産を経験し、現在もお子様を育てながら勤続23年というキャリアを持っていらっしゃるスーパーウーマンです!
見るからにあたたかい女性で、ご自身の経験や業務内容について、後輩に話しかけるような優しい口調でいろいろ教えてくださいました。

「うちの会社は全国各地・世界各地の拠点に社員がいますので、ネットワーク・チームワークを大切にしているんです」と話してくださった矢野さん。月に1回刊行する社内報をたった2人で担当しているとのことで、かなりお忙しいようでしたが、その社内報によって社員の結束が強まるのをとても嬉しそうにしていらっしゃいました。

そのあたたかい空気が会社を支えているのだろうと感じたインタビューでした。